今日、プーケットダイビングにご案内したのは、隣国に駐在としてお住まいのI様ご夫妻。
日本でオープンウォーターを2日間で取得して、今回が初めてのファンダイビングになります。
ちょっと不安もあって、プライベート制の私のショップを選んで頂きました。

旦那様の方は、初めてのファンダイビングと言っても、しっかりGoProを用意して撮影に夢中。
でも奥様の方はだいぶ心配だったようです。
日本でのオープンウォーター講習は、お二人に若いインストラクターが担当してくれたようですが、学科はオンラインで済ませて、実技の方はビーチで1本、あとボートで3本潜ったそうです。
2日間だとどうしても、じっくり講習はしにくいですね。
プーケットも3日間ですが、本当は4日間ほしいところです。
奥様は1本目を潜る前の船の上で、「どうしたら潜降がうまく行きますか?」と質問をされていました。
オープンウォーター講習で潜降ができなくて、足を引っ張られたり、浅場でも浮いてしまうのをとても心配されていました。

今日は、まだビギナーなので潜りやすいラチャノイ島ラチャヤイ島を選んで頂きました。
1本目はプーケットのラチャノイ島のバナナベイ。
写真はインド洋固有種のコラーレバタフライフィッシュがいる、水深3m程度の浅場です。
浅場で浮いてしまうのを心配していた奥様も、浮かずにインド洋固有種と一緒に写真に写ることが出来てました。

これは1本目の終わり。
最近こんなツバメウオが群れでバナナベイにいてくれます。
ラチャヤイ島の沈船にいたツバメウオが移動してきたのかな?
人懐っこいツバメウオは追いかけると逃げてしまいますが、じっとしていると近寄ってきてくれます。
気が付くとこんなに近くで、一緒に泳いでいることが多いんですよ。

これは2本目のプーケットのラチャノイ島のフリーダムベイ。
ちょっと深場にはこんなブロックがたくさん落ちています。
ブロックの隙間からお二人を撮ってみました。
1本目に比べてだいぶ余裕が出てきましたね。

1本目が終わった後、どうして深場に行くと沈みがちになるのか?
どうして浅場に行くと浮きがちになるのか?
オープンウォーター講習で、水圧とかタンクの空気の減りは教わっても、実際に自分の体がそうなると、その理由はなかなかわからないものです。
そんなことを1本目が終わった船の上で説明をしました。
呼吸はもちろんなのですが、物理的にも沈みがちや浮きがちになる理由を聞いて、知識としても身につけてもらえたと思います。

これは3本目に潜ったプーケットのラチャヤイ島の沈船。
右手にGoPro、左手で余裕のピースサインの旦那様です。

沈船の周りに群れているのは、黄色いキンセンフエダイ。
奥様もすっかり余裕が出てきて、写真も上手に写っていました。

これは大きい方の沈船。
沈めた当時は真っ白な船でしたが、今ではもうすっかり赤茶色になってしまいました。
今日は流れがあったのですが、透明度がもう一つで、魚の群れがハッキリ見えなかったのが残念でした。
それでも船の中に入ってみたり、大きな船を眺めたり。
沈船ダイビングを楽しんでいただけたと思います。

もうボロボロになってしまった沈バイク。
流れがあったので、跨るのはちょっと難しかったですね。
バイクにつかまりながら、記念写真です。

今回が初めてのファンダイビング。
まだ悪い癖もついていないときに、しっかりとした知識を持ってもらおうと、ただ理由を伝えるだけでなく、まずどうしてそうなるのかを考えてもらって、答えを引き出す感じ説明をしました。
ちょっと講習の延長のようになってしまい、申し訳なかったかな?と思いますが、その方が後々まで忘れないと思います。
しっかりした知識を持ってもらうことは、ダイビングのスキルを上げるには、もっとも重要だと感じています。
まだ海外駐在は3か月で、5年間は駐在の仕事が続くとおっしゃっていましたから、これからたくさんの海を潜るチャンスがあると思います。
どんどん潜り込んで、スキルを上げてダイビングを楽しんでいただきたいと思います。